日本で育った基盤を持ち、彫刻という分野ではあれ、これを生業に海外に身を置く私にとって、自ずと課せられる役割には少なからずと末松氏に共通項を見出し、大いに感化させられた。
激動の時代に身をおき、政治家として又文化人としての彼の功績、日本と諸外国に新たな息吹を吹き込む架け橋となった大きな貢献は計り知れない。そんな末松氏に敬意を表し彼の像を刻んでいきたい。そして鏡のように反射した表面加工には、天気、四季、時間によって色をかえ、常に“ 斬新さ”に富んだ人柄といつまでも色褪せることのない末松氏の輝きを表したいと考える。